ワインブログ第13回【人もワインも一緒!? "若さVS熟成"】
数回にかけて、ワインの概念を「人」にリンクして考えてみる
という視点をお伝えしてきました
この擬人化シリーズもいよいよ最終章
今回は「若さVS熟成」についてお届けします
こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です
人もワインも
年齢とともに部署替えが必要
「若い頃は営業の現場でやってたけど、今は教育係りだよ」
なんて会話、職場や知人の中で耳にしたことはありませんか?
人にはそれぞれ『その時々』に最も能力を発揮できる場所(部署)があります
そしてそれは年齢や経験とともに変化していくものです
実は、それはワインにもそっくり当てはまるんです
🍷ワインの"若さ"が輝く時
人でいう「10代後半〜20代」のイメージはといえば...
フレッシュな若さが溢れ、疲れ知らずで仕事も遊びもエネルギッシュで活動的...
私にもそういう時代、ありましたね(笑)
同じようにワインにも"若さ"という武器があります
フレッシュな酸味、弾けるような果実味...
これは若いからこそ出せる魅力であり、それがピッタリと合う部署があるのです
例えば...
✔︎夏の暑い日
✔︎カジュアルなバーベキュー
✔︎食前酒や前菜とのペアリング
ここでは若い白ワインやロゼ、軽やかな赤ワインが抜群の相性を見せてくれます
🍷熟成によって現れる
"深み"と"落ち着き"
時間を重ねたワインは、酸味や果実味が丸くなり、代わりに複雑さ、奥行き、熟成香といった大人の魅力が増していきます
それはまるで、経験を重ねて『今までとは違う部署で力を発揮し始める人』のよう
若い時は現場向きだった人が、今は役職がついて部署全体をまとめる立場になっているように、ワインもまた熟成によって向いているシーンが変わっていくのです
例えば...
✔︎静かな夜、キャンドルを灯して
✔︎深い味わいの赤身肉や熟成チーズと
✔︎特別な記念日ディナーで
こういった「深みのあるシーン」には熟成した赤ワインや、濃厚な白ワインがピッタリ👍
🍇"適材適所"を見極めるのが
あなたの腕の見せどころ
「このワイン、開けたらイメージと違ってた」そんな経験はありませんか?
もしかするとそれは、今のそのワインに合った"部署"を間違えたのかもしれません
ワインも人も
「若いから軽い役割しかできない」わけではないし
「歳をとったから、どっしりと構えるだけ」でもありません
「若いからダメ、年を重ねている方が良い」ではなく
そのワイン(人)がどういう生まれで、どういう個性を持ち、どんな経験をし、今どのようなステージにいるのか?
総合的にさまざまな角度から観察し、今のこのワイン(人)は、どんなシーンで輝けるのか?を考えることが大事です
それがあなたの腕の見せ所でもあり、ワインを楽しむという事にも繋がります
⭐️まとめ⭐️
年数を重ねるからこそ
見える景色がある
人もワインも、時が経てば変わります
でも、その変化は劣化ではなく進化
味わいが変わるのは、そのワイン(人)が育ってきた証
そして変化した味わいには、ふさわしい活躍の場が必ずある
無理に若作りをせず、無理に深みを求めすぎず
"今"のその魅力をちゃんと引き出してあげることが大切なのかもしれません
個人的に思うこととして
『ワイン』を学ぶにつれ、自分自身や人に対する考え方も段々と大きく寛容になっていく感覚があります
本当にワインって不思議ですよね
数回にわたってお届けしてきた私なりのワインの概念、いかがでしたでしょうか?
皆様のワインライフの新しい視点となれば幸いです✨
次回は真夏におおすすめのワインをご紹介します!
気になる方は是非チェックしてみてください
Cheers to a wonderful wine life!