ワインコラム第10回【ブドウは個性豊かな”人”? 品種と国民性とは?】
ワインって、なんだか難しくありませんか?
「〇〇品種です」と言われても、正直ピンとこない....
そんな方もきっと多いのではないでしょうか?
そしてワインやブドウ品種に関して小難しく覚えるのも面倒だという固定概念を持っていませんか?
今日はブドウ品種を『人』に見立てて考える『擬人化』という視点をお伝えします
ワインやブドウを擬人化すると、意外と面白く柔軟に受け止められるかもしれません
こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です
🍷ワインの擬人化とは?
私がワインに触れ始めた頃、『まずワインという飲み物をどう捉えればいいのか』全くわかりませんでした
製造元から出荷される段階ではまだ「飲み頃」ではなく、いつ開栓して飲むのかは購入者に委ねられます
そんな飲み物、ジュースなら有り得ませんよね💦
ほとんどの飲み物はジュースや牛乳、お茶でも「今飲んで美味しい状態で出荷される」のが通常です
でもワインは「美味しい完成形」じゃない状態で出荷されます
何かワインと同じような概念のモノって何かないだろうか...
と辿り着いたのが『人と同じように考える方法』です
ワインの世界ではよくワインを擬人化して考えることがあります
ただ、本当に知れば知るほどにワインと”人の一生”って似てるな〜と思うのです
ブドウ品種の考え方
ブドウにも、実は驚くほど多くの種類があります
皆さんはいくつぐらいワイン用のブドウ品種を知っていますか?
カタカナの羅列で覚える気にもならないよ...という方、多いのではないでしょうか?
お気持ちはわかりますが、ちょっと待ってください🖐️
ブドウ品種=人で言う『国民性』だと私はとらえています
『日本人』と聞いて、どんなイメージがありますか?
黒い髪、礼儀正しい、主張するのは苦手、時間に正確...etc.
『アメリカ人』と聞いて、どんなイメージがありますか?
積極的な自己表現、多民族国家、パワフル、フレンドリー...etc.
そう!
その国の国民性ってどんなイメージ?
という質問に、とても類似性が高いです
ブドウの場合だと、
そのブドウ品種の特徴ってどんなイメージ?なのです
生食用ブドウもデラウェアや巨峰、マスカットオブアレキサンドリアなど、たくさんの品種があり様々な特徴がありますよね
「デラウェア」と聞いて、どんな想像しますか?
粒が小さくて、薄紫色で、種は無くて、よく冷やすと美味しい...etc.
「巨峰」と聞いて、どんな想像をしますか?
粒が大きくて、色は黒くて、種があって、豪華な感じがする...etc.
もちろん、国民性に個人差があるように、ワインもヴィンテージや生産者で違った顔を見せてくれます。
そういう面でも、人とブドウがとても類似しています
ブドウ品種のイメージ例
ではワイン用ブドウ品種のイメージ例をご紹介
イメージは一人一人違って当たり前✨
これまで飲んできたワインの種類や数、また個々の好みによって感じ方も違いますよね
私たち”人”も、時や場所、その時の気分によって様々な表情を見せるのと同じで
ワインもヴィンテージや状態によって同じワインでも違った味わいを見せてくれます
大事なのは、柔らかな大きなイメージで捉えるということ
頭に浮かんだそのワイン、ブドウに対する『あなただけの感想』に正解・不正解はありません
感じ方は人それぞれ💡
「正解のイメージを探す」のではなく、ご自身の感覚や感想を大事になさってください✨
🍇まとめ🍇
ブドウ品種、ワインそのものを、「人」と同じように捉えてみる
そんな視点で見ると、ワインの世界がグッと身近に感じられませんか?
『ブドウ品種=国民性』として考えると、大まかなイメージがしやすくなります
もちろん人に個人差があるように、ブドウにも年や生産者の個性があります
でも基本的な”性格”を知っていると、その違いを楽しむ余裕がでてきます
次ワインを飲まれるときは「美味しい・美味しくない」だけではなく、「この子は、こういう性格なのか〜」とちょっとだけ想像してみてください❤️
そして「この品種にはこんな一面もあるんだ!」という発見があれば、あなたの中のワイン辞書に、そっと書き加えてあげてください✏️
次回は、さらにワインの個性を掘り下げて”擬人化”でもっと楽しく味わう方法をお届けします
cheers to a wonderful wine life!