戦国武将とワインの物語〜徳川家康編〜
ワインの話って、ヨーロッパの歴史が中心に語られることが多いですよね
でも実は、日本でも約450年前の戦国時代に既にワインが登場していたんです!
当時は「南蛮酒(なんばんしゅ)」や「珍陀酒(ちんたしゅ)」と呼ばれ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のところにも届けられていたという話も...。
ちょっと興味深いですよね✨
今回はこの三人の戦国武将とワインにまつわる話を3回に分けてお届けします
こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です
🍷徳川家康とポートワイン
ワインと聞くと、フランスやイタリアを思い浮かべる人も多いけれど、実はポルトガルも"ワイン大国"なんです
そんなポルトガルの名産「ポートワイン」を、あの徳川家康が気に入って飲んでいたという話、聞いたことありますか?
天下人が愛した、甘くて強いお酒についてお話しします
🇵🇹ポルトガルから はるばる日本へ
16世紀、日本に最初にやってきたヨーロッパ人はポルトガル人でした
鉄砲や南蛮菓子を伝えたのも彼らですが、同じ頃にワインも持ち込まれました
そう、ご存知フランシスコ・デ・ザビエルですね
1549年に鹿児島港に入港し、薩摩守護大名・島津貴久に献上した数々の品の中に「キリストの血」を象徴する「赤き酒」=ワインを島津公に味わってもらった、と資料に記載されています
これが日本人が西洋のワイン(葡萄酒)を飲んだという最初の記録となっています
当時のワインは今よりずっと甘く、アルコール度数も高め
保存性を保つためにブランデーを加えた「ポートワイン」の原型のようなものでした
🍇家康の"おもてなしワイン"
史料によると、家康は外交の席で南蛮人(ポルトガル人やスペイン人)と会うときに、彼らの持ち込むワインを好んで味わったそうです
「色が深く、香りが甘い」と評されたそのお酒は、彼らにとって正に"異国の味"
江戸幕府を開くほどの戦略家・家康は、南蛮文化を完全に排除することなく、上手に外交のカードとしても使っていたのかもしれません
🍷家康が好んだ理由
ポートワインは甘くて濃厚、そして保存がきく
長期保存ができる点は、実用的な家康らしいチョイスですよね
家康とポートワインの関係は、単なる嗜好を超えた「外交と文化の交差点」となりました
家康・信長・秀吉
三者の性格や戦略はよく比較されますが、ワインとの付き合い方にもそれに表れています
次回は南蛮文化の申し子・織田信長とワインの関係をお届けします
ワインを飲みながら、戦国時代に想いを馳せ秋の夜長を楽しんでみてください🍁
Cheers to a wonderful wine life !