ワインコラム第21回【自然派ワインまとめ】

自然派ワインについて3回にわたってお伝えして参りましたが、いかがでしたか?
「様々な団体による認証マークがあるから、それを手がかりにすればいいんだ」と思われたかもしれません

ワインマーク

認証マークは確かに目印にはなりますが、実はマークだけではそのワインの本質を判断できないことも少なくないのです
「え!?どういうこと??」という疑問の紐解きと、自然派ワインを巡るまとめをお届けします


こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です


ワイン


                   
🌱認証マークだけで判断できない理由
                

自然派の認証を取得していなくても、実際には自然派の哲学に沿って造られているワインはたくさんあります

一方で、マークがあっても醸造の過程で添加物が多く使われている場合もあります

「認証マーク=自然派ワイン」とは限らないのです



                   
🍀認証マークだけで判断できない理由
                

自然派ワインには統一された国際基準が存在しません

国や団体ごとに基準が異なり、曖昧な部分が多いのが現状です

そのため、自然派かどうかは「消費者がどう捉えるか」「作り手がどんな哲学を持っているのか」で変わってきます


ワイン造り


                 
🍷ロマネ・コンティの事例
              

1本数百万円と言われる世界最高峰ワイン「ロマネ・コンティ」は、1980年代からオーガニック農法を導入し、現在ではビオディナミ農法も取り入れています。

さらに醸造でも自然酵母を用いるなど、自然派的な要素が非常に多いのです
しかし、ドメーヌドラロマネコンティ(DRC)自身は「自然派ワイン」とは名乗っていません


ロマネコンティ


理由はシンプルで、彼らの目的は「自然派ワインであること」でも「外に向けて見せるためにやっている」ではなく、「畑とテロワールの個性を純粋に表現する」という自分たちの哲学でやっているという考え方があるから


つまり、枠に収まらない独自の哲学でワイン造りを行っているのです


ブドウ畑


「世界一のワイン」だからこそ、認証よりも自分たちの信念を貫いているというのが興味深いポイントですよね
実はそういった「あえて認証を取らないワイナリー」は数多くあるんです


       

         
           
🍷自然派ワインのまとめ
           

自然派ワインを理解する上で大切なのは


・世界的な統一基準はない
・ワインビギナーさんが自然派を選ぶなら認証マークは目安になるが、目安でしかない
・名門ロマネ・コンティのように、あえて認証は取らずに信念を持って自然派を実践しているワイナリーもある


ブドウ


つまりはどういう事なんだよー!!って言いたい気持ちはわかります

でも「枠」があるからこその安心もあれば、「枠」があるからこそ縛られることもある
これって、私たちの日常にも同じようなことが言えますよね


例えば......
「家族」という枠があるからこそ安心や喜びがあるのと同時に、
煩わしさもあったりして...
「会社」という枠があるからこそ安定した給与や仲間がいるのと同時に、不自由さもあったりして...

どちらが優れているという視点ではなく
「どんな環境でも自分の信念や軸をしっかり持ってただやるだけ」っていう姿勢は人もワインも素敵ですよね✨


生産者


何かを選ぶとき何かしらのカテゴリーを参考にすることも大切ですが、レッテルや決めつけだけで物事を見ていたら本質を見誤ることも多々あります

これってワイン選びにおいても、普段の生活や人付き合いにおいてもリンクすること
こういうところがワインって面白いですよね


枠に縛られない選び方をしてみると、ワインの世界ももっと自由で楽しいものになりますよ🍷✨




Cheers to a wonderful wine life !