ワインコラム第20回【自然派ワインをめぐる言葉たち】
自然派ワインについて調べると、必ず出てくるのが「ビオ」「ビオディナミ」「ナチュール」「ビーガン」といった言葉.....
全部【自然派】【無添加】ってことじゃないの!?
一見似てるようなニュアンスで受け取ってしまいますが、実はそれぞれの意味や意図する範囲が違いんです「自然派=すべて無添加」とは限らないんです
ややこしく見える自然派を取り巻く言葉たち
今日はわかりやすく違いをお伝えします
これさえ見れば、もうあなたもワイン通👍✨
こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です
🌱ビオワイン(有機農法)
⭐️農法に関する認証
・化学肥料や農薬を使わずに、自然に近い形でブドウを栽培する農法
・認証団体(EUオーガニック、日本有機認証など)による規定あり
👉ただし、醸造段階で酸化防止剤などを加えることは認められているので「ビオ=無添加」ではないのがポイントです
🌙ビオディナミ(バイオダイナミック農法)
⭐️農法に関する認証
・ビオ(有機農法)の発展形
・自然のリズムを重視した農法
・月の満ち欠けや天体の動きを参考にして栽培スケジュールを決めたり、特別な配合剤を使ったりします
・認証団体による規定あり
👉「自然との調和」を大切にする哲学的な側面が強いですが、こちらも醸造段階で添加物を使うケースはあります
🌿ナチュール(自然派ワイン)
⭐️農法・醸造に関する考え方
・世界共通の明確な定義はない
・栽培も醸造もできる限り人の手を加えないスタイル
・酸化防止剤は極力使わない、または完全に無添加にする場合が多い
👉保存や管理が難しい反面、「生きているワイン」らしいナチュラルな個性を楽しめます
🥦ビーガンワイン
⭐️農法や添加物とは無関係
・ビーガンの考え方に基づいたワイン
・動物由来の製品を一切使用しない
ワイン造りの工程で卵白やゼラチンを「清澄剤」として使うことがあります
それを避けることで「ビーガン認証」が得られます
動物の排泄物由来の肥料も使用しない生産者さんもいます
👉農法や添加物とは直接関係がなく、「製造過程で動物性を使わない」という観点でのカテゴリーです
🍷まとめ🍷
・ビオ、ビオディナミ→栽培方法の話
・ナチュール→醸造スタイルの話
・ビーガン→動物由来を避けた醸造の話
このように同じような「自然派」のイメージでも、実際はフォーカスしている部分が違うんです
だからこそ、ラベルや説明をしっかり確認して、自分の価値観や好みに合ったワインを選ぶのが大切✨
何がいい、悪いではなく
自分が何を大切にしたいのか、何が好きなのかに沿ったワイン選びで楽しんでみてください🍷
Cheers to a wonderful wine life !