ワインコラム第19回【オーガニックワイン・ビオワインの認証マーク】
自然派ワインを試してみたい!と思っても
どれを選んだらいいの?
どこを見れば「自然派」ってわかるの?
と迷う方も多いと思います
そこで今回は、自然派ワインを買うときに覚えておきたいポイントを、ラベルに書かれているマークについてご紹介します
こちらのマダムグログでは、生活に役立つワインに関する情報を月3回お届け
🍷マダムのワインコラム🍷
毎月2日、12日、22日の月3回更新です
🌱買う時の注意点
👉保存方法を確認する
自然派ワインは添加物が少ないため、温度変化に弱い傾向があります
購入時に「きちんと低温で管理されているか」をお店でチェックしましょう
ちょっと余談ですが....
最近よく見かける酸化防止剤不使用の紙パックで常温陳列されているワイン
これらのワインは出荷時に加熱処理をされていることが多いです
加熱処理で殺菌と安定化をしているのと、光を通さず酸化の進行をある程度防ぐので、常温流通が可能になります
ただ、通常のワインよりも開封後の酸化が早いので、早めに飲み切るのがおすすめ
原料のブドウも外国産の還元濃縮のブドウジュースを使用している場合も多く、本来の自然派ワインのような「生きた酵母」や「ナチュラルな変化を楽しむ」というのはあまり期待できません
👉澱や濁りを気にしすぎない
ボトルの底に澱(オリ)が溜まっていたり、見た目が少し濁っていることがありますが、これは自然派ワインの特徴
「なるべく人の手を入れない」という哲学のもと、清澄や濾過を控えるためであり、品質不良ではありません
👉味わいの幅を楽しむ心構え
同じ銘柄でもボトルごとに味が違うことも
ヴィンテージが違えば、同じ銘柄でもその年の影響が通常のワインよりも大きく出やすく「前飲んだのと全然違う!」ということが多々あります
これは自然派ならではの個性なので「今日はどんな表情かな?」と楽しむのがおすすめです
🌱ラベルにあるマークを見る
自然派ワインには世界共通の定義はありませんが、オーガニックやビオを示すマークが存在します
世界共通ではなく、民間団体やワインの機関などが認定していて、ヨーロッパだけでも40近くの認定マークがあると言われています
その中でも代表的なものを3つご紹介します
ワインショップで是非手に取って、チェックしてみてください
✅EUオーガニック認証マーク
EU加盟国の有機農法の基準をみたしたワインにつけられます
✅フランスのABマーク
Agriculture Biologique(有機農法)を意味し、化学肥料、化学農薬、殺虫剤などを使わない農法
✅Demeter(デメター)
ビオディナミ農法を認証
世界中に広がりつつあるドイツ発祥のマーク
化学肥料、化学農薬、殺虫剤などを使わないだけでなく、天体のリズムに合わせて収穫などの作業を行う農法で作られたワイン
これらのマークがラベルにあると、「農法」に関しては判断することができます
「化学的な肥料や農薬を使わず自然に近い形でブドウを育てている」ということと、その後の醸造・瓶詰めまでの段階でどのような酵母や添加物を入れたのか?入れないのか?は別の問題になります
なので、これらのマークは畑での取り組みに関してのマークということになりますね
このことに関しては、次回深掘りしてみることにしましょう
🍷まとめ🍷
「自然派」と呼ばれるワインは、造り手の哲学や土地の個性がより素直に映し出されたワインです
買う時は「保存状態」と「認証マーク」に注意しつつ、あとは自分の舌で感じてみるのが一番
ぜひ気軽に一期一会の出会いを楽しんでみてください🍷✨
Cheers to a wonderful wine life !